法人広報紙「太陽」

平成14年度バックナンバー

第16号(平成15年3月25日発行)

優しい笑顔でボランティア

 太陽の園・サンヴィレッジには、年間を通じて様々なボランティアの方たちが訪れています。みなさん、自分でできることを活かし入所者を支えてくれています。
 そこで今回は、その活動内容を紹介いたします。

太陽の園ボランティア委員会

 私たち太陽の園では、ボランティアを行う方たちが気持ちよく活動し、「またここで、ボランティアしたい」と思っていただけるように、平成13年度にボランティア委員会を設置しました。
 委員会では、受け入れのための体制作りから、実際に訪れる方の窓口、新規ボランティアの募集活動などを行っています。 
 今年度は、特に入所者の生活に彩りをもたらすボランティアの方々に参加していただくことができました。今後も多くの方々のご参加をお待ちしております。

散  髪

 毎月1回、火曜日に小久保さんご夫婦が来てくださっています。
 入所者が安心して楽しんで髪を切れるよう優しく声をかけながら行ってくださいます。

アニマルセラピー

 今年度、埼玉県動物指導センターからの紹介で、初めて来てくださいました。小型犬から大型犬まで、犬種も大きさも違うたくさんの犬たちが訪問して、入所者の心を癒してくれました。
 始めはちょっぴり怖がった入所者もいましたが、すぐ笑顔になり自ら手を伸ばす方もいました。

音楽療法

 週に1回程、パスピエ音楽教室代表の高橋さんが行ってくださっています。高橋さんのピアノと歌に合わせて、トランポリンの上で飛び跳ねている子、一緒に声を出す子、みんなふだんにも増して笑顔になります。また、色々な楽器に触れ、その音の感触を肌で感じとることで明るい表情が引き出されています。

オムツたたみ

 大里町老人会婦人部のみなさんが、毎週3日(月・水・金)来てくださっています。丁寧に折ってくださるので、私たちもとても使いやすく、入所者も喜んでいます。 

サンヴィレッジ

 毎年参加・協力いただいております皆様をご紹介いたします。

さくらんぼ

 毎月第4週の月・木曜日、入浴後の水分補給やシーツ交換等をお手伝いしていただいております。みなさん、さくらんぼの方々とのお話を楽しみに待っています。文化祭では、入所者の方の付き添いや、喫茶コーナーでの、コーヒーや紅茶のサービスもしていただきました。

オアシス青年合唱団

 年に2回、端午の節句とクリスマス会に踊り、楽器演奏、歌等、毎回趣向をこらした出し物を披露してくれます。
 昨年は「北国の春」の生演奏によるカラオケもあり生演奏をバックに歌い終えた方は、満面の笑みを浮かべ、感激の面持ちでした。

大里ハンドベルクラブ

 ハンドベルやピアノの美しい音色の響く中、キャンドルサービスやお食事会などの優雅な時間が流れました。小さなお子さんからお母様方まで幅広い年齢層の皆さんの演奏に、入所者の皆さんは、目を細め聞きほれておりました。

 紹介できませんでしたが、外にも大勢の皆様に陰の力となってご協力いただいております。今後ともよろしくお願いいたします。


散髪の様子








音楽療法の様子















どれ、食べようかな 〜太陽の園の給食メニューから〜

 隔月実施しているバイキングは、太陽の園入所者に大好評です。
 毎回、給食センターで工夫をこらした料理が並ぶと、声を出したり笑顔を見せ、自分で車いすを動かし料理の前に集まってくる入所者もおります。
 料理をいざ目の前にすると、食べたいものばかりで、どれにしようか迷っている様子が、行動や目の輝きでわかります。 さらに楽しんでおいしく食べてもらえるようにさまざまな料理作りを心掛けていきます。

ゲームでリハビリ 〜デイサービスセンター〜

 デイサービスでは、様々なゲームやレクリエーションを用意し、利用者の皆さんに楽しく1日を過ごしていただいております。
 今回はリハレクについて紹介します。
 リハレクとは、リハビリの要素を取り入れたゲームやレクリエーションをいいます。
 写真は年始に行った団扇を使った羽子板作りと、風船を羽根に見立てた羽根つきゲームです。
 まず初めに自ら塗り絵をしたり、はさみやのりを使って羽子板を作ります。そしてそれを使ってゲームをすることによって、筋肉や各神経の増強・保持、座位のバランスや可動域の拡張などを図っています。 
 医療的なリハビリを、遊びの中に盛り込むことで、皆さん夢中になっています。
 これからも楽しみながらリハビリができるよう、色々なリハレクを考えたいと思います。

地域交流

 2月15日(土)大里町総合グランドにおいて第1回大里町長杯世代間交流サッカーフェスティバルが行われ、“清風会フットボールクラブ”も参加いたしました。小学生から社会人まで6チームが日頃の練習の成果を競い合い心地よい汗を流しました。世代を越えたスポーツの大会により、多くの皆様と触れ合うことができ楽しい一日となりました。

第15号(平成14年12月25日発行)

地域交流

 11月18日〜20日の3日間、大里中学校の1年生の生徒さんがチャレンジ事業として太陽の園、サンヴィレッジの職場体験をされました。

サンヴィレッジに来て
  橋本侑穂/新井佑理/堀紘子

 私達3人がサンヴィレッジを選んだ理由は、福祉に興味があり、小学生の頃一度訪問した事があって、その時のお年寄り達が喜んでくれたので、また喜んでもらいたいと思い、サンヴィレッジを希望しました。実際体験してみて、仕事のつらさがわかりました。でも、お年寄りが一緒に笑ってくれたり、昔の事を話してくれたので、すごくうれしかったです。サンヴィレッジの皆さんには迷惑をおかけしましたが、楽しくいろいろな事を学べました。

太陽の園に来て
  金井 彬

 この3日間の体験をする前に思ったことは、3日間できるだろうかということでした。でも、体験しているうちに楽しくなりました。一日目の「おむつ」たたみが一番楽しかったです。ここでしか体験できない事が学習できました。

3日間の体験を終えて
  須藤 大智

 一日目「ドキドキ」している僕達に優しく教えてくれた中溝さん、オムツたたみを教えてくれた竹内さん、一緒に掃除を頑張った井浦さん、大変お世話になりました。この3日間の体験を今後も活かしていきたいと思います。


職場体験の様子

サンヴィレッジ秋の行事紹介

 サンヴィレッジでは、お年寄りの皆様に明るく楽しく過ごして頂けるよう年間を通して様々な行事を開催しています。ここでは、最近行われた行事を紹介します。
 9月15日に毎年恒例の敬老会が行われました。介護職員の催し物「ソーラン節ロック」では、踊りが終わるとお年寄りの皆様から「よかったよ」など、多数のお誉めの肥を頂きました。また、デイサービスの職員による手品では皆がかたずをのむなかハンカチの中からハトが出てくると会場が閑静と拍手で包まれました。
 10月6日にはレクスポーツ大会が行われました。お年寄り、ご家族、太陽の園の入所児(者)、職員がひとつになって魚つりやフォークダンス、玉入れなどのレクリエーションを楽しみました。室内の行事でしたが秋の青空の戸外で昼食を食べるお年寄りとご家族の姿が印象的でした。11月10日にはサンヴィレッジ文化祭、12月23日にはクリスマス会も行われました。

秋の「秋桜」見学
   デイサービスセンター

 今年は、大里町内の畑に咲いている「秋桜」も見学してきました。一面ピンク色の絨毯を敷きつめたようでした。利用者のみなさん、「小さな秋」を感じて頂けたでしょうか?


敬老会の様子

ご利用下さい
 在宅介護支援センター

 今後、約3人に1人が65歳以上という超高齢社会が到来することが予測されています。 
 介護を要する高齢者が急増することはさけられません。家族に依存するところが大きく、また高齢者が高齢者を介護するという状況もすでに現実のものとなっています。家族介護のために働きざかりの
人が離職を余儀なくされることもあります。こちらにご相談のあったいくつかの例をご紹介します。

・在宅で生活しているが歩行が不安定になってきたので何か補助具を使用したい。
・お風呂に入れたいが家族でいれるのは危険で入れられない。
・デイサービスを利用して友達を作りたい。
・単身者で痴呆もあるので、火の始末が心配だ。
・出来る限り自分一人で生活していきたい。
・退院する予定だが、在宅で世話をしていきたい。

 介護保険制度も大分認識され多くの方々にご利用されてきてはいますが、介護保険だけではまかないきれない数々の問題もあります。必要に応じて要介護認定の申請代行も行っています。相談者一人一人と向きあい、出来る限り快適な自立した生活を送ることができるように支援したいと願っています。そしていきいきと生活がおくれるよう介護予防に重点を置いた活動に力をいれていきたいと考えています。また、大里町の民生・児童委員の方々に協力相談員をお願いしています。年2回連絡会議をもつなど連携しながら皆様の相談に応じております。どうぞお気軽にご相談ください。

協力相談員連
絡会議の様子

第14号(平成14年9月25日発行)

るんるんバスドライブ

 太陽の園では、一年を通して、様々な行事を行っています。中でも園外行事として行っているバスドライブは、最も楽しい行事の一つです。バスに乗った瞬間から笑顔が続出! 元気に手を振って出かけていきます。どこかでお会いしたら、優しく声をかけてくださいね。
 今回は、そんなバスドライブの様子を紹介いたします。

   平成14年度 園外行事

・ 5月30日 川の博物館(寄居町)
 大きな水車を見たり、水遊びをしました。天気もよく暖かかったので、全身ズブヌレになってしまう子も...! 川の中の生き物もたくさん見てきました。
・ 6月15日 蓮の里(行田市)
 蓮の花を間近で見て、直接さわることができました。みんな優しい手つきで、ニコニコしながらさわっていましたヨ。
・ 7月20日 うちわ祭り(熊谷市)
・ 7月27日 こども自然動物公園(東松山市)
 きれいな森の中にはコアラもいました。ユーカリの葉を食べるコアラを見たり、公園内を走る小さな電車“彩ポッポ”に乗って、フラミンゴや牛も見ました。とても暑い一日でしたが、元気いっぱい汗をかいて楽しんできました。
・ 8月21日 ショッピング(熊谷市)
・ 8月22日 蓮の里(行田市)
・ 9月21日 梨狩り(東松山市)
・10月21・23・24日 コスモス見学(吹上町)
・11月 9日 紅葉狩り(長瀞町)
・12月18日 映画鑑賞会(熊谷市)
・ 3月12日 プラネタリウム見学(熊谷市)

地域だより

−除草ボランティア−

 7月20日(土)、大里町老人クラブの皆さんによる毎年恒例となった除草作業が行われました。今年は、太陽の園訓練公園内をくまなく小さな雑草まで手作業によりとっていただきました。ありがとうございました。

−施設ボランティア−

 8月7日(水)、サンヴィレッジで、大里町社会福祉協議会企画による「施設ボランティア」があり、総勢12名の方々が参加してくださいました。ホールに書道、魚釣りコーナー等を設け、楽しいひとときとなりました。

のんびり露天風呂

 『富士見の湯』の“のれん”をくぐり、脱衣場に入り、室内の浴槽を右手に見ながら通り抜けると、眼前に広がるのは、緑豊かな露天風呂。
 サンヴィレッジでは、気候が良くなる時期に露天風呂のサービスを提供しています。
 手家庭園の木々が作る木陰で、お湯に浸かりながら小鳥たちのさえずりに耳を傾けていると、まるで天然温泉にでもやって来た気分になり、身も心もリフレッシュできます。日本人に生まれて良かったなあ!と思えるひとときです。
 入所者やデイサービスの皆さんの中には、『本当に気持ちがいいねえ』と満面の笑みをたたえる方や、『今年もこの露天風呂も待っていたんだよ』と声をはずませる方もいらっしゃるほど、大好評でした。

季節を楽しむ食事−サンヴィレッジの給食メニューから−

旬彩弁当

 四季折々の旬の素材をふんだんに使ったお弁当は見ただけで楽しくなります。毎月1回、『旬彩弁当』と銘打って、旬の彩りを添えています。
 最近では食材が一年中出回っていて、季節感がなくなっています。その中で“旬”といわれる食材を見つけ、昔ながらの季節感を味わって欲しいとの思いで作っています。
 6月は鮎漁の解禁に伴って鮎の塩焼き、7月は土用の丑でうな重、8月はお盆でおはぎ、9月は十五夜の日に月見膳として栗ご飯、さんまの塩焼き、きぬかつぎなどを弁当に盛り込みました。すすきを見ながら秋の風情を満喫していただいたことと思います。

バイキング

 毎月、昼食やおやつのバイキングを行っています。
 丼物では、親子丼やカツ丼、柳川丼から好きな物を選択、副食・飲み物も数種類より選んでいただいています。
 その他にも、麺類、カレー、屋台風メニューなど、その月々により変化を加えています。
 また、食の場所もいつもの食堂から中庭の芝生の上に変えた「屋外バイキング」など、皆さんに楽しんでおいしく食べてもらえるよう心掛けています。

第13号(平成14年6月25日発行)

ゆとりある入浴

−よりよい介護を目指して−サンヴィレッジ

 平成14年5月1日からサンヴィレッジの日課が一部変更になりました。4月から介護職員が3名増員されましたのでよりよい介護サービスを目指しています。今まで以上にお年寄りひとり一人の意見やニーズにあったサービス提供が行えるよう職員が努力しています。ふたつの変更点をあげてみます。
1 入浴
 今までは月曜日と木曜日が入浴日で、お年寄り全員にその日に入浴して頂いてました。変更後は毎日、少人数の入浴を行っています。午前中は機械浴です。体が自由に動かない方を職員が介助し入浴して頂いてます。午後は一般浴です。自立されている方もいます。また、お世話させて頂くことで入浴している方もいます。
 お年寄りひとり一人の入浴回数に変化はありませんが、前よりゆっくりと入浴することができます。また、体調不良等で入浴できなかった方も臨機応変に調子のよい時に入浴できます。ショートステイ利用の方も一泊二日から曜日に関係なく入浴して頂けることになります。
2 シーツ交換
 これまで毎週火曜日一斉にお年寄り全員の方のシーツ交換を行っていました。変更後は、お年寄りが入浴している間に週1回交換しています。「寝ていたいけど起きなければ」との声も聞かれましたので、お年寄りに負担をかけぬよう、また、入浴後に清潔なシーツでお休み頂けるように変えました。
 日課変更後は、お年寄りと職員ともゆとりができました。これにより、触れあいや語り合いをする機会も増えました。

笑顔も運ぶお弁当

−配食サービスボランティア−

 私達ボランティア「ふれあい」は、毎月楽しみにしている町内のひとり暮らしのお年寄りの皆さんに、サンヴィレッジからお弁当を預かり、小学生が書いたメッセージを添えてお届けしています。その際、お年寄りから「お弁当の日が待ち遠しい」「お弁当のふたを開けてみるのが楽しみ」「いつも季節の料理が入っていておいしい」などと言って下さいます。サンヴィレッジからのお弁当がお年寄りの皆さんに喜ばれていることがとても嬉しく、配食サービスボランティアしていてよかったと思います。

活動日誌−ヘルパーステーションサンヴィレッジ−

 今年で3年目になります。サービスを利用される方々の希望を最大限に実現できるように、日々、利用者のお宅で頑張っています。
 訪問介護の一日は朝のミーティングから始まり、一日のスケジュールの確認や申し送りを受け、必要な備品を持ち出発します。
 ここでは、在宅で寝たきりになられた利用者のお宅への訪問をご紹介します。
 「おはようございます」明るくさわやかな笑顔での挨拶から始まります。まず行うのが健康チェックです。声かけに対する反応や顔の表情、検温などで、その日の体調を確認します。確認は介助を行っている間も続けます。次は更衣介助・オムツ交換・清拭を一連の動作で行います。オムツ交換でのポイントは、汚れた部分を洗浄・清拭し、オムツをきちんとあてがうことです。身体の清拭では、汗をかいたり垢がたまりやすい指の間や脇の下などを念入りに清拭します。この時に傷や褥瘡のチェックもします。清拭を終えるといよいよ車いすへの移乗です。いつも一番緊張する時です。怪我をさせないよう充分に配慮し、必ず靴下を履かせることも忘れず体全体で抱きかかえ車いすに乗せます。天気が良い日は散歩に行きます。散歩に行けない時には、室内で手足の運動や言葉遊びなどをしながら過ごします。
 介護サービスは利用される本人やご家族の方々のご希望を尊重するとともに介護を必要とされる個人別に合ったサービスを計画・提供させて頂いてます。サービス内容を決めるときに最も大切なのは、本人ができる事はして頂くということです。このことは時間がかかっても、たとえ上手にできなくても、見守りやほんの少しの援助をすることにより「自分でできる」という自信を持って頂きたいという思いからです。
 利用される方が何を望み、何をしてほしいのかを常に考える「プラスαの気持ち」を持って介護に努めていきたいと思っています。皆様から愛され、信頼され、必要とされるヘルパーステーションサンヴィレッジを目指し今日も頑張っています。よろしくお願いします。
 在宅介護でもお悩みや、家事でお困りのことなどがありましたら、お気軽にヘルパーステーションサンヴィレッジまでご連絡下さい。

清風会本部
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