地域の小学生との相互交流を通して市田小学校5年生の皆さん〜心の距離が縮まったよ!〜(太陽の園)昨年10月に、大里村立市田小学校の5・6年生の皆さんが太陽の園を訪問し、交流を図ってくれました。それは、小学校の総合学習の中の「健康と福祉」を学ぶ一環として行われました。総合学習とは、5・6年生が6班に分かれ、各々が障害児(者)やバリアフリーなどのテーマに理解を深めるものです。 今回の学習はバリアフリーを学ぶ5年1組が中心となって進められました。最初は「同じ大里村の住人なのに何か縁遠いね」という声からの太陽の園訪問でしたが、実際に重い障害を持つ入所児(者)との対面では緊張のあまり言葉を失ったりうまく表現できず戸惑っている小学生の皆さんもいました。小学校では、最近のIT普及事情から、インターネットで下調べをしてきたつもりであっても、実際の対面では、あまりにも感じるものが大きかったようです。 小学生の皆さんが施設を訪問して「福祉の現場に触れて勉強になった。」で済んでしまいますと交流は一方通行で終わってしまうところですが、その後、小学校から太陽の園入所児(者)を学校に招待して下さるという企画が持ち上がりました。「僕たちの企画で太陽の園の入所児(者)の方々と一緒に楽しい時間を過ごしたい。」 太陽の園への訪問で上手に入所児(者)と接することができなかった皆さんが中心となって、ゲームなどの楽しい交流を企画して下さいました。交流会は昨年12月4日に行われました。太陽の園の入所児(者)3名が市田小学校の体育館に招待され、双六、紙芝居など楽しい催し物が行われました。小学生の皆さんの熱意が太陽の園の入所児(者)、引率の職員にも伝わり、楽しく過ごすことができました。 太陽の園と市田小学校との相互訪問により、お互いの心の距離が縮まったように感じます。本当に大切なのは地図上の距離ではなく、触れ合うことで生まれる共感であり、まさに心の距離だということを小学生の皆さん、指導して下さった先生方の熱意に学びました。地域に開かれた施設としての役目を果たせるよう、今後も双方向の交流を大切にしていきたいと思います。 吉見小学校4年生の皆さん〜紙芝居、折り紙でサンヴィレッジ訪問〜「こんにちは!」元気な声がサンヴィレッジの施設に響き、吉見小学校4年生の皆さんがお年寄りの方々を訪問してくれました。平成14年1月18日のこと。天気は快晴。最適のお迎え日和でした。小学生の皆さんによる施設訪問はたびたび行われていますが、今回は、小学生数名ずつのグループによる各居室の訪問と、初めての試みで「施設内の見学」。小学生の皆さんに自由に自由に施設内を見ていただこうと企画したもので、さしずめ「小さな施設探検隊」といったところでしょうか... まずは居室訪問。各居室でかも芝居、折り紙、縦笛など各々思い思いに用意してくれ、楽しい催しでお年寄りを楽しませてくれました。中には、一生懸命練習した手品を披露してくれた小さな手品師のしぐさに思わずお年寄りの笑みがこぼれ、拍手喝采! 丹念に作られた指編みマフラーをプレゼントされ、真剣なまなざしでじいっと見入るお年寄り、居室全体に鳴り渡る縦笛の音色にじいっと聞き入る方、紙芝居をニコニコして見るお年寄りたちの表情に、明るく、楽しい気持ちが溢れていました。お年寄りの中には、高齢と病気のために反応を表すことができない方もいましたが、きっと若いパワーを嬉しく感じたことでしょう。 一方、小学生の皆さんの中にもお年寄りにどのように接したらよいのかわからないで戸惑った姿も見受けられましたが、職員が誘導しているうちに、少しずつ表情が和らいできて、打ち解けてきました。 次は施設見学。ぐるっと、皆さんに施設を見学して頂きました。施設で皆さんの注目を引いたのは、初めて目にする特殊浴室だったようです。「このお風呂はどんなふうに使うんですか」と、指さした先にあったのはリフトバス。「これは、機械の力で、座ったまま洗い場から浴槽の中へ移動できるのですよ。乗ってみる?」という職員の声に、「僕も!私も!」と次々に乗り込み「スゲー」「スゴーイ!」まるで遊園地の観覧車に乗っているような歓声。施設内を質問を書いたプリントを手に熱心に職員の説明を聞きながら見て回りました。楽しい一日でした。 今回の吉見小学校のほか、市田小学校、村内保育所からも大勢訪問して頂いてます。 |
ゲーム光景 |
言語聴覚士言語聴覚士は、その名の通り言語聴覚療法を行うのが仕事です。言語聴覚療法は、日常のコミュニケーションや食べることに障害を持つ人々の聴覚や摂食機能の獲得・回復・維持を支援し、最終的に生活の質を高めるために行われます。現在、太陽の園では、通園利用者2名と入所者7名(未就学児3名、小中学生4名)の合計9名を対象に週1〜2回、アイコンタクトや身振り等のコミュニケーションを中心とした個別訓練を行っています。例として、視線が合いにくい14歳の入所児に対して、本人の好むおもちゃ等を用いて視線を合わせて身振りで要求するという行動を形成したり、事物とその事物を表す名前(身振り)との結びつきの理解を促したりしています。 また、昨年10月から摂食・嚥下(えんげ)訓練もスタートさせ、現在は食事やおやつの時間に5名の入所児に対して食物を使った訓練を行っています。また、スプーンが口の中に入っても口を開けたままだった4歳の入所児に対しては、スプーンを唇ではさむように介助して食物を摂り込む訓練を行ったところ、約2ヶ月程で自分から唇でスプーンをはさんで食物を摂取できるようになりました。現在は咀嚼(そしゃく)動作の訓練をしています。 |
百歳!村の最年長”朝倉つね”さんに聞きました。1年前の「太陽」の記事でめでたく白寿を迎えられた朝倉つねさんのお元気な姿をご紹介しました。それから1年、百歳!大里村の最年長者となりました。自らの足で力強く歩き、自分のことは自分でなさるますますお元気な朝倉さんに、現在の気持ちを聞いてみました。Q1 百歳になられた時の気持ちは? A 嬉しいような悲しいような気持ちだね。同級生がいなくなっちゃって寂しいね。でも神様からいただいている命だから、今は毎日ありがたいと感じています。 Q2 長生きの秘訣は? A ただ長生きはさせてくれない!人の為に、自分の為じゃなく...。自分が正しいことをしてなくては、自分が悲しいの。これだけしたという誇りが持てるということ。 Q3 今後、望むことは? A 幸せだね。円満に幸せに暮らせることだね。今はどんなもんまで発明してあるんだもん。あんまり機械が進歩しちゃって人間がバカになったら困るな〜って心配があるの。 Q4 百年という人生の中で一番嬉しかったことは? A みんな嬉しいことべぇだ。つらかった戦争が終わって世の中が治まってほんとに嬉しいね。 Q5 サンヴィレッジでの生活はどうですか? A 裕福だねぇ。何にも心配がなくて安心して生活できるよ。 |
朝倉つねさん |
菊の三本仕立て大里中学校三年生の皆さんから、黄色い大輪の花開いた菊の鉢が、太陽の園・サンヴィレッジの施設に寄贈されました。ありがとうございました。中学生の皆さんに、菊づくりについてお話しを聞いたところ、「菊づくりには先生方や村の老人クラブの皆さんの指導を受けながら、丹精を込めて育てました。苦労したのは台風や強風から花を守ることでした。」 中学校では、菊づくりを通して、勤労を培い、協力性を養い、植物を大切にする心を育成しようという教育方針に基づくものだということでした。三年生の皆さん、菊づくりで「心の花」を咲かせて下さいね。 |
大里中学校三年生と老人クラブの役員の皆さん (左2番目は武田会長) |
たいようの仲間たちからみなさん、こんにちは。太陽の園の70人の仲間です。私たちは、毎日、楽しい生活を過ごしています。体は不自由ですが、心に太陽をもって、明日を夢にて、真剣に生命の火を燃やしています。太陽の園では、70人が年齢や身体の機能に合わせて、3つのグループに分かれて生活しています。各グループの生活を通して、仲間たちをご紹介します。 (Aグループ) 四六時中、医療ケアを必要とする子どもたちで、全員ベッドで生活を送っています。食事は経管で胃に濃厚流動食を補給している方が多いのです。 車椅子で散歩やビデオ鑑賞を楽しんだり、職員のお姉さんからお話しをしてもらったりしています。養護学校の教室で勉強もしています。 (Bグループ) ここでは、成人となった仲間がいっしょに生活しています。昼間はもっぱらプレイルームで過ごしております。来園された皆さんとまずお会いするのが私たちです。 毎日、決まった時間に簡単なリハビリテーションを行ったり、レクリエーションの中にアロマテラピーを取り入れることによってリラックスするようにしています。 (Cグループ) ここの仲間は、少しの介助のお手伝いをしてもらいますが、一人で食事を摂ることができ、部屋の移動もすることができます。きまった時間にキチンとトイレにも行きます。また、言葉でコミュニケーションをとることもできます。仲間や職員の皆さんと話しをするときは本当に楽しいです。 元気で賑やかな仲間グループなので、笑い声がいつも聞こえます。本を片時も離さない子や、カセットから流れる音楽を聞きながら、リズムをとっている子もいます。 私たちは、もっともっと園の外の人たちと会いたいといつも思っています。もっと私たちと仲良くなってほしいと願っています。ぜひ、みなさん、遊びに来てください。いっしょに歌を唄ったり、トランポリンをしたり、公園や堤の上を散歩したりして、仲良くできたら嬉しいですね。 |
本部トップページへ |